看護部
看護部理念
私たちは、心のこもった信頼される看護をおこないます
看護部方針
1.私たちは、安全・安楽が保てる療養環境を提供します
2.チーム医療で復帰支援をいたします
3.専門職として自己研鑽を図り、看護の質の向上に努めます
ビジョン:糸島の地域包括ケアを看護で支えます
令和6年度の看護部の取組み(抜粋)
1.ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を推進し、患者本人が望む医療や住宅療養の提供
2.住み慣れた場所に速やかに戻ることが出来るためのフレイル予防・生活指導の強化
3.かかりつけ医としての地域包括ケア推進への貢献
4.多職種カンファレンスの充実
看護部長からのメッセージ
糸島は海山に囲まれた風光明媚な土地柄で、全国から移住して来られる方もあり、人口も微増しております。
その糸島の地で、井上病院は地域の皆様に信頼される病院づくりに励んでいます。
Aging in place(エイジング・イン・プレイス):歳をとっても、身体的に衰えても、住み慣れた場所・環境や住まいで、自分らしく暮らしていけるよう、患者様・ご家族様の意向に寄り添った看護の提供に努めてまいりたいと思います。
2024年の診療報酬改定では、「地域の医療・ニーズをふまえて、地域に必要とされる病院を目指すこと」という方向性がはっきりと示されました。
井上病院は、一般急性期26床、地域包括ケア31床、緩和ケア16床、計73床の病院です。在宅サポートとしては、訪問診療・訪問看護ステーション・訪問リハビリテーション・居宅介護支援事業所(ケアプランセンター)・通所リハビリテーションの機能を有しています。
地域に根差した病院としては当然ですが、患者様の平均年齢は75歳を超えております。在宅や介護施設からの患者様を速やかに受入れ、出来るだけ早く生活の場に戻っていただく。そのためには、看護師の高齢者への理解や退院支援の能力が求められます。また他職種連携を強化し、患者様に安心をお届けすることも重要となってきます。
2023年度から、全スタッフでACPの推進やせん妄対策に取り組み始めました。糸島の高齢者が、活き活きと自分の望む医療を自分で決断していけるよう、サポートできる病院でありたいと思っております。
1病棟 (急性期一般・地域包括ケア病床)
1病棟は急性期一般(26床)および地域包括ケア病床(31床)となっています。患者さまに寄り添い、誠意をもって看護を行えるよう日々努めています。1日でも早く退院(社会復帰)ができるようチーム一丸となり援助させていただきたいと思っております。
先輩スタッフの声
急性期病棟N・Mさん
8:00 | 出勤 (子供を保育園に預け1日の流れをイメージしながら職場へ) |
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8:30 | 申し送り (夜勤者から夜間の患者さまの状態の申し送りを受け、当日の検査や病棟師長からの報告事項を確認します) |
10:00 | ケア・処置・巡回 (各チーム清潔ケアに周り、当日の受け持ち患者さまの検温、状態変化がないかをしっかりアセスメントします) |
12:00 | 休憩 (スタッフ交代制で休憩、この時間は和気あいあいとしています) |
14:00 | カンファレンス・巡回 (多職種で毎日カンファレンスを行い、情報共有をしています) |
17:00 | 夜勤者への引き継ぎ (要点をまとめ、わかりやすく申し送りを行います) |
17:30 | 業務終了 |
Q.仕事内容について
急性期病棟にて日勤・夜勤のシフトに入り、検査や周術期の管理、入院取り扱い、清潔ケアなどを行っています。
Q.入社を決めた理由
救急と災害支援ナースに興味があり転職先を探していたところ、当院が救急に力を入れていることを知り入社を決めました。
Q.仕事のやりがい・おもしろさについて
毎日、いろいろな疾患の患者さまがご入院されます。多忙な日もありますが、めまぐるしい1日の中でも、重傷でこられた患者さまが回復され退院されていくときの「ありがとう」という言葉をいただいた時が一番うれしく、また頑張ろう思うたびに、やりがいを実感します。
一緒に働く方へのメッセージ
入社後に妊娠・出産を経験しました。仕事・家庭・子育てのバランスを考えながら日々過ごしていますが、常に周りのスタッフ、家族のサポートがあるおかげで成り立っています。正直忙しい時期はありますが、急性期、回復期、リハビリ期、ターミナル期の看護に興味がある方、子育てをしながらも看護師の仕事を続けたいと思っている方に最適な病院です。一緒に働けるのを楽しみにしています。
2病棟(緩和ケア病棟)
二病棟「なごみ」はベット数16床の全室個室の緩和ケア病棟です。がんの病状の進行に伴う身体的・精神的苦痛に対して治療を行い、症状緩和して出来るだけ自宅で暮らせるようにサポートすることを目的とした病棟です。
患者さまとその家族を、医師・看護師・栄養士・薬剤師・医療ソーシャルワーカー・理学療法士・放射線技師と多職種が参加するチームで話し合いを行い、どのような生活を提供できるか日々話し合いを持ちながら、看護に当たっています。
それぞれのスタッフが個々の色を持ち、患者さまとそのご家族が少しでも笑顔を出せるように努力していますので、不安な事等がございましたら遠慮なくお声をかけて下さい。
先輩スタッフの声
2015年入社
緩和ケア病棟 N・Yさん
8:30~ | 申し送り・ミニカンファレンス |
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9:00~ | 担当患者様は4~5人。 患者様のタイムスケジュールに合わせて、1日の動きを決定。 検温・点滴・必要な時間処置・身体ケアなどを行う。 ケアの合間に経時記録を行う。 |
11:30~ 又は12:30~ |
交代制で1時間の休憩 |
12:30~ 又は13:30~ |
午後からも患者様に合わせたケアを行う |
17:00 | 夜勤者へ申し送り |
17:30 | 業務終了 |
Q.仕事内容について
緩和ケア病棟で症状コントロールを図り在宅復帰への支援や終末期の患者様とそのご家族のケアを行っています。
Q.入社を決めた理由
以前入社していた事もあり、3度の出産を経て子育てをしながら仕事を両立していく上でサポート体制が整っている為に入社しました。
Q.仕事のやりがい・おもしろさについて
終末期看護は教科書では学び得られない事を患者様やご家族から学ぶ事ばかりです。と同時に患者様個々に合わせた正解のない看護を展開していく難しさはありますが「日々看護とは?」を考えさせられる刺激的な仕事でもありやりがいを感じています。
一緒に働く方へのメッセージ
私は緩和病棟で働く事に抵抗を感じながら入職しました。始めは終末期の看護に携わっていいのか?とさえも感じてしまう日々でした。しかし一緒に働く先輩達が沢山のアドバイスをくれて、沢山支えられて今の私があります。沢山の事を学び得る事ができる病棟です。看護とは?と改めて深々と見つめ直せ、看護師として人として日々向上していけるような職場だと思います。
外来
私たち外来スタッフは医師やその他のスタッフ・部署と連携を行い、安心して受診していただけるように心がけています。また初診時は、受付にてトリアージナースが問診させていただき診察の緊急性を判断します。医師への素早い情報提供を行い、スムーズに治療・処置が行えるように努めています。
患者さまの声に耳を傾け、かかりつけ医、救急医の看護師として少しでもお役に立てるよう手伝いさせていただきますので、お困りのことがございましたら、どうぞお気軽にお申し出下さい。
手術室
私たち手術室スタッフは、様々な手術に対応できるよう常に器材の準備を万全に行っています。患者さまの背景を理解し、手術チームとして医師・看護師・他職種との情報交換を行いひとつ一つの手術が安全に行われる様に努めています。手術前日には、お部屋の方へ伺いお話しをして、不安を少しでも取り除き安心して手術をうけていただけるようにスタッフ一同心がけています。
手術に関するご質問等あれば、ご遠慮なくお尋ね下さい。
薬剤科
当院では病棟薬剤業務を実施しチーム医療に貢献しています。電子カルテを活用し、検査結果など必要な情報を迅速に把握できるため効率的に業務が行え、緩和ケア病棟では麻薬に日常的に関わり疼痛管理を担っています。また外来化学療法においては、薬剤師による抗がん剤調整と、レジメンを元にした患者さま対応なども行っています。
薬剤師としての専門性が必要となる、糖尿病教室や栄養サポートチーム、退院前カンファレンスなどにも積極的に関わっています。
栄養科
食事は生きるための源。「美味しく、楽しく食べる」をめざして、口から食べることにこだわり、患者さまの元気につながるように、心温まる食事の提供に努めています。
栄養管理では、患者さまの食事摂取状況を確認し、信頼関係を築きながら食事の内容を一緒に検討していきます。患者さまご自身に栄養管理の重要性をご理解いただけるよう、制限するのではなく、「新たな食事。あるいは、ライフスタイルを作る」を提案し支援に努めています。
食事相談など随時行っておりますので、お困りのことがございましたらお気軽にお声かけ下さい。
放射線科
一般撮影全般、透視検査、CT検査、マンモグラフィ撮影、ポータブル撮影、手術室内イメージ操作などを行います。透視装置では胃透視やERCP、透視下整復のほか骨塩定量検査(DEXA法による腰椎+大腿骨撮影)、長尺撮影、嚥下造影検査なども行っています。
マンモグラフィ撮影は認定を取得した女性技師2名にて対応していますので、気になる症状などを伺いながら安心して検査を受けていただいています。
診療時間外の救急診療などにもオンコールで対応しており、患者さまがいつでも適切な治療が受けられるよう努めております。診断に必要な画像を提供できるよう日々スタッフで話し合い研鑽しています。
検査科
検査科では検体検査、生理検査(心電図、肺機能、ABI、DPN、超音波、SAS)輸血検査などを行っています。
当初2名からスタートした検査科も、現在は活躍の幅も広がり4名体制となりました。 世の中の動きに対して、日々検査技師の業務のあり方を考え、他部署との連携を図り色々な事に挑戦しています。上司、年齢関係なく技術の習得に力を入れており、また何でも話せる部署です。 患者さまと接することも多く、常に笑顔を心がけています。
リハビリテーション科
リハビリテーション科では運動器疾患(骨折および術後・関節機能異常など)を中心として、心大血管(心不全・狭心症等)・呼吸器(肺炎後)・脳血管疾患(脳卒中や廃用予防)・がんリハビリ(緩和ケア)など、さまざまな疾患に対する患者さまの「機能回復と日常生活動作」の早期獲得をめざし、365日体制によるリハビリを提供しています。
入院生活において「生活リハビリ」という観点から、朝・昼食前後(食事動作・整容動作・トイレ動作)の動作練習および生活援助を病棟スタッフと連携して行っています。また、言語聴覚士による嚥下評価および摂食訓練を実施し、栄養サポートチームの一員として機能改善に取り組んでいます。
地域包括ケアシステム構築に基づき退院後のシームレスなケアを行っていくため、訪問リハビリ・通所リハビリにおいて在宅生活支援も行っています。今後も、障害発生および生活習慣病予防の指導や「急性期から生活期」にかけての支援と地域に根ざしたリハビリテーションを提供していきます。
訪問リハビリテーション
訪問リハビリテーションでは、退院直後の自宅生活に不安な方の動作指導・環境設定・福祉用具選定や、症状が安定しているが「外出が困難」な方の廃用予防、また自宅で最後を迎える方の「看取り期」の関わりなど、幅広い内容で関わっていきます。
一人の患者様を地域の多職種で支える地域包括ケアでは「生活の活性化・社会性の獲得・自立支援から社会参加へ繋げる」を共通の目標として連携を図っています。
訪問リハビリでは「多種多様である生活場面や価値観」に基づき、患者(利用者)様の個々のニーズに応じたアプローチを行い生活の質向上に取り組んでいます。
健康推進室
健康推進室では、特定健診や協会けんぽの生活習慣病予防健診をはじめとした、健康診断をお引き受けしています。
この業務を通じて、生活習慣病の予防や病気の早期発見など、地域の皆様の健康的な生活に役立つことができたらと考えています。
また、生活習慣病予防健診を受けた結果、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のリスクがあると判定された40~74歳までの方を対象に保健師・管理栄養士による保健指導の健康サポートがあります。健康に関するセルフケア(自己管理)ができるよう、当院では健康づくりの専門科である保健師2名と管理栄養士1名が寄り添ってサポートします。
日頃健康に関して気になること、健診結果に対する質問などがありましたら、お気軽にご相談下さい。
健康推進室 TEL092-322-3472(健診予約窓口直通電話)
(電話予約受付時間 9:00~16:00)
地域連携室
患者さまやご家族の方が安心してより良い治療や、介護サービスを受けることができるように、近隣のクリニックや施設、ケアマネージャーと連携し援助を行います。
地域連携室には、看護師、社会福祉士(MSW)、事務が在席しており、医療・福祉・在宅介護・施設入所などの相談、医療機関相互連携に伴う情報提供、また緩和ケアに関する相談など、さまざまな対応を行っています。
住み慣れた地域で、より長く健康に生活ができるようお手伝いしておりますので、お気軽にお声掛けください。
診療情報管理室
診療情報管理室では、患者さまの診療録(カルテ)をはじめとする診療諸記録の適切な記載、保管、運用を管理し、併せて診療諸記録から得られる統計データを国や県に提出して医療の質の向上に努めています。
患者さまに診療情報の内容を公開する「カルテ開示」も行っておりますので、ご質問、ご相談などございましたら是非お聞かせ下さい。
医事課
病院のなかで、患者さまに直接対応させていただく事務を担う部署が医事課です。
受付や診療費の計算、代表電話の対応などが主な業務です。10名体制のもと入院・外来の業務を行っています。
外来担当は、総合受付において全ての方の受付を行います。トリアージナースと協力しスムーズにご案内ができるよう努めています。待ち時間短縮や正確な請求のために、他職種と連携し心のこもったサービスができるよう心掛けています。
入院担当は、病棟にて業務を行っています。入院時のお支払方法や各種医療制度のご案内等、医療費に関わる相談に対応しています。医師や看護師をはじめ、多職種と治療内容などの確認を行いながら、複雑な診療報酬制度に対応できるよう日々努めています。
総務課(総務・営繕・運転)
総務課は、経理・労務・システム管理・運転業務・営繕業務と事務的な仕事を担うだけでなく、患者さま・スタッフが過ごしやすい環境を整えることを行っています。「送迎は安全運転で!営繕は何でもお任せ!パソコンはシステム管理に任せて!」と思いやりを持って迅速に対応しています。
医師事務作業補助者
医師事務作業補助者の主な業務は、診断書・診療情報提供書・主治医意見書等の作成補助や、電子カルテの代行入力です。医療の基礎知識や専門用語が多用のため幅広い知識が必要ですが、現場での経験を積みながら徐々にスキルアップできる環境があります。「医師の事務補助業務」は医師への直接的なサポートができ、とてもやりがいのある仕事です。医師や他部署との連携が必要なため、コミュニケーション能力は必須です!現在は4人体制で、医師の事務負担軽減に貢献できるよう日々頑張っています。
通所リハビリテーション「いきいき」
広がる田園風景を眺めながら、明るい木の温もりの中で運動をするのはとても気持ちのいいものです。そんな場所が「いきいき」です。
リハビリ・看護・介護の専門職員が常勤していて、利用者さまやご家族の方にも安心してご利用いたける通所リハビリテーション施設となっています。
利用コースも3種類ご用意していますので、自分に合ったコースを選ぶことが可能です。見学は常時受付けておりますので、通所サービスの利用をお考えの際には是非ご連絡ください。
医療安全管理室
医療安全管理室では、医療事故の発生予防および再発防止のための情報を収集するとともに、医療安全に必要な情報各部署、職員に提供する業務を行っています。
また、安全な医療の提供には、患者さまへの都度のお名前の確認、治療部位の確認など、患者さまのご協力は不可欠なものです。医療安全に関しまして、どんなことでも構いません。なにかお気づきになられたこと、不安に感じられたこと等ございましたら、ご遠慮なくお申し出下さい。
患者サポート室
患者サポート室では病気に関する医学的な質問並びに、生活上および入院上の不安等、様々なご相談に対応いたします。
患者さま(ご家族)が安心して在宅・入院療養を送りことができるように、支援していきたいと思います。
ご相談については…1階総合受付のご相談窓口担当者へお申し出下さい。
診療時間
午前 9:00〜12:00
【新患受付は11:30まで】
午後 14:00〜17:30
【新患受付は16:00まで】
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